─いつまでも白い雪─


「そう言えば、私の病室は?」


「あそこ。ほら、おぶってやっから。」



そう言って、病室まで。


「鬼滅羅…」


私のベッドの隣りでは、鬼滅羅は泣いていた。



「昨日も怖かったけど、吹雪が消える方がもっと恐い」



…と、頬をふくふく膨らませて、そう言った。


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