流れ星スペシャル


「ダストみたいな大型店は、特に目をつけられやすいから、いったん店を閉めるシステムやねん」


店名のダイヤモンドダストを略して『ダスト』と呼ぶらしい。


「うちの店、初めて?」

「ええ」

「新規の子には特別割引したげるよ。二部は朝方から昼前までやってるし」

「はぁ……」

「でな、二部にはオレも出てるから、指名してくれへん?」


なんて誘われた。


「ムリ。指名する人は決めてるから」


うるるんがきっぱり断る。


「え、そーなん? じゃ、そいつ誘ってカラオケ行こうや。オレが取り次いであげる」


ええっ、それはあかん!

来店前にトシくんにバレるなんて、恐ろしすぎる……。


「お目当てのホストって誰なん?」

「な、名前は知らんねん」


思わずそう答えた。


「へ? 指名するのに名前知らんの?」


金髪くんがキョトンとする。


「『伝説のホスト』ってインスタあがってたから」


うるるんが口から出まかせを言った。


「この店の金文字がバックに写ってたから探しに来てん。めっちゃタイプやったし」

「へぇ~。でもこの中にはいないんや?」


金髪くんがパネルを見あげる。


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