黒狼と猫の総長様




『……で、どうするんだ?

玲彩』




騒いでいた雰囲気が、ルキさんの言葉で静まり返る。



『……どうするも何も。


やるしかないでしょう?

……私は、加藤を許さない』





そう言った玲彩の目には、揺ぎない決意が映し出されていた。





『……そう言うと思った。



玲彩、俺と海斗は、お前に協力する』




海斗先生の肩を叩きながら、ルキさんが笑う。




『まぁ、ルキに同意するのは心外ですが、その通りですよ』




そんなルキさんの手を振り払いながら、海斗先生が言った。





『『レーちゃーん!


僕達は、レーちゃんを護るよ!』』





ぶれずにシンクロして言う愛哉と愛斗。






『護るのは当然ですからね?

仲間何ですから』





メガネを上げながら、口元に笑みを浮かべそういう壮一。





『……玲彩。


1人じゃない』





玲彩の袖をつかみ、笑いながら言う琉。







……俺も、伝えないと。



兄貴とか関係無しに、俺は玲彩に惹かれてるんだから。



他の誰でもない、俺が。




俺の手で、玲彩を守ってみせる。





『……玲彩。


最後まで、護ってやる』







兄貴。




俺、兄貴の大事なやつ、奪うけど。




幸せにするって約束するから、怒らないで、応援してくれよ?








『……ありがとう、皆』





俺が、兄貴の分まで玲彩を護るから。





ー翔サイドendー



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