“さよなら”なんて言えなかった


私は暫く歩きました。


すると途中で紐のような物を持った
年をとった女の人がいました。


そこへ男の人がやって来て


「おばあさん、そんな物は捨てて早く逃げなさい!」と言いました。


するとおばあさんは
「これは私の内蔵です」と答えました』


私はただただ黙って聞く事しか出来なかった。
< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop