叶ったはずの恋。

兄貴の過去の恋






「じゃ、今から仁さんとデート行ってくるね!!」


生徒会室を出た陽菜は廊下を走って行った。



『仁くんと陽菜は順調??』


どこに向かうでもなくあたしと大ちゃんは廊下を歩く。



「さぁ~どうだろうね。

いつくっついてもおかしくない状態」


と、あたしが言うと大ちゃんがクスクス笑う。



『仁くん、慎重派なんだ。

てっきり遊び人かと思ってたよ。


って、妹にこんなこと言っちゃいけねぇか』


大ちゃん。


一応、当たってるよ、それは。



「兄貴、今はあんなんだけど昔はちょー遊び人だった。」


チラッと大ちゃんを見ると目を見開いていた。



『ちょーってどれくらいちょー??』


って、そこ聞くの?!大ちゃん


言葉遣い変わっても、性格はあの大ちゃんのままか。



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