台所の女
という成り行きから隆と英明は夜九時にコンビニで合流し、食料を調達して隆の家へ向かったその時、
「おい、お前まじでここ住んでる?」
「まずここで何か問題があるなんてそんな怖いこと言うなよ」
「もう言った。まじ無理俺このアパート入れねえわ」
角を曲がったところ、アパートの目の前で英明は足を止め一歩も動けなくなった。
「まじやめろって、こえーだろーが」
「ちょっと聞くけどおまえの部屋ってもしかして……104?」
「103。な、大丈夫だろ」
英明の手を引いたものの、怖くて自分の家に入れない。
「ま、まあ隣なら問題ないか。そう思いてえ」
渋々足を進め、隆のアパートへ寄る途中、
「おい。あのさ、わりいこと言わねえからおまえ速攻引っ越せ」
「やめろよ。てかまじでか。金ねーんだけど」
「それでもここにいるよりまし」
「だからやめろってこえーし」
「おまえが俺を呼んだんだろうが。俺だって平気じゃねえわ」