先輩に溺愛されて
プロローグ#1
私の名前は栗原凛子。

今日から待ちに待った高校生です!


「りんこ、おはー!」

『あ、おはよー!』


この子は牧野由莉。ショートカットに男勝りな性格、私の大親友!


「いやー電車が思ったより人多くて遅れちゃった!ごめん!」

『朝から大変だったね...。お疲れさま』

「ほんとごめんね...」

『いいのいいの!それじゃ行こう!』


無事、由莉と合流できたことだし、もうすぐ始まる入学式に行ってきます!

どきどきする...。
友達たくさんできるかな〜?

...と思ったんだけど、


「あーーーーーっ!ごめん凛子!忘れ物したかも!」

『えっ、うそ!?』

「ほんとほんと!どーしよ...」


これから家に帰る時間はない、よね。


「まあ、なんとかなるわ!ちょっと職員室寄って行くね!凛子、先行ってて」

『わかった』


由莉大丈夫かな〜。


それにしても大きな校舎!きれいだし。

制服だってずっと憧れだったもん。この学校に来られて本当に嬉しいなあ...。


―――ヒラッ



ん...桜?

横を見ると、綺麗な桜の木が1列に並んでいる。

その中で1本、とても立派な桜の木を見つけた。



『きれい...』



その桜の木に近づいて見上げてみる。

その木は他のどんな木よりも大きくて、輝いていた。
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