時間よ、止まれ。
更衣室で体操服に着替えて、私と美奈は体育の用具庫に向かった。
テニスのラケットがたくさんありすぎて、違いなんてよく分からなかったけど、それでも自分の手にフィットしそうなラケットを選んだ。
「男子はサッカーだって!」
同じく用具庫から持ってきたラケットを素振りしながら、美奈が言った。
「へぇ…」
サッカー…。
その単語を聞いただけで、頭の中で優祐が楽しそうにサッカーしてる様子が思い出される。