修羅は戯れに拳を振るう

修羅とは、仏教の八部衆の一人、阿修羅。

仏教の六道の一つ、修羅道。

阿修羅は戦闘神で、修羅道は争いの世界とされる。

その為、争う事を一般的に修羅と表現する。

修羅とは闘争に明け暮れる者を指す言葉。

闘争に憑りつかれた者を指す言葉。

「我、修羅なり。我、既に人に非ず」

「そういう大仰な事言う奴に限って」

莉々は突っ込んだ！

「大した事ないのよね！」

大きく振りかぶった状態から全パワーを乗せてパンチを放つ！

エクサトンパンチと呼ばれるパンチだ。

「フン」

鬼改め修羅は、そのパンチを構えもせずに見切って躱す。

一見して軌道が読める上、大した筋力もない女の身で放つエクサトンパンチなど恐れるに足らず。

しかし当然、莉々もそれは理解している。

故にこれは捨て技。

本命は次の一撃！