鬼部長の素顔



部長の袖を引っ張る

ん?なんて私の方に身体を傾ける



『もしかして、私が寝てる間に全部話しちゃいました?』


「ああ、言ったけど?」


言ったけど?ってなにっ。
当事者の私が寝てる間に言っちゃうなんて、もーっ嫌っ。


「ちゃんと理解してくれたし、許してもらったぞ?もちろん、お兄さんにも」


優しそうに笑う部長



「だから、お兄さんなんて呼ぶのやめてください!優子の兄でありますか、檀野さんより年下ですからっ!」


お兄ちゃんが焦っていた
確かに、そうだね
どう見ても部長の方が兄だろう。


「優子、ご飯食べれそう?」


『……多分』


お母さんは少し考えて
食事の用意させますねっと言って
お母さんはと千夜さんは出て行った
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