今夜もまた真っ赤に染まる

目覚め






……はい?



『直接……は、まだ無理か。コップ、コップ……』


彼はグラスを持ってきた。

ちょっと持ってて、と私にグラスを預けたあと、自分の手首の辺りを切った。


「え……」

『はい、グラス貸して』


彼はグラスを手に取ると、自身の血を注いだ。


『はい♪』


飲まなきゃ。

そう思いながらグラスを受け取る。

だけどやっぱり抵抗があってなかなか飲めない……




『飲みづらい? 飲ませてあげようか』






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