ヲタ×ヲタ〜二次元姫とスライム王子〜
それから佐野先輩の美声を聞いて、部長の一発ギャグのトロロのモノマネを見て、7時になり解散する事になった。

「じゃあみんな、また明日!気をつけて帰ってね」

「藍も、暗いし気を付けなね」

「はい!佐野先輩も気をつけて!!」

さて、帰りは乙女ゲームのドラマCDでも聞きながら帰ろうかな。

なんて、思っていたら……

「高野さん!」

ふと、後ろから小田くんに声を掛けられた。

「送っていくから、一緒に帰らない?」

う、嘘……小田くんからのお誘い!?

「ほんとに!?ありが……」
って……ダメダメ!!

即OKしたい気持ちを抑え、コホン、と小さく咳払いをした。

「そんな……悪いよ」

「家、同じ方向だから。それに夜道一人じゃ危ないしね」

小田くんは、優しいな……

「あ、待ってよ〜!」

私は胸の高鳴りを感じながら、小田くんと家路につくのだった。
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