【完】ぎゅっとしててね?
ふかふかのシングルベッド、白いシーツの上。



慶太くんはあたしを押し倒して、キスを降らせた。


「け……たくん」




緊張しすぎて、心臓バクバクしすぎて、思わず涙腺が緩むあたし。


慶太くんはそんなあたしを見下ろして、くすりと笑った。




「かわい…大好きだよ、芙祐ちゃん」



両腕を抑えられながら、キスが首元に降りていく。



「……っ」




――――恥ずかしくて、死ぬ。




慶太くんの手があたしの両手を解放して、髪を撫で、肩を伝った。


優しいその手は、あたしの服のボタンをゆっくりと外していく。




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