【完】ぎゅっとしててね?
「慶太くんはそんなに経験豊富なの?」



「んー?芙祐ちゃん、イチゴあげようか?」



また、流された。
話変えた。
差し出されたイチゴ、ぱくり。
食べてやる。



否定しないんだし、慶太くんだし。
何百人とは言わないけど本当に多そう。



あたし初めてだから、良し悪しはよくわかんないけど。
やばかったもん。
魂引っこ抜かれたもん。



そんなに女の子を知ってるなら……


「胸、小さくてびっくりしなかった?」


小声でインタビュー。



「なに言ってんの」



「だって、貧乳だし。よく言われるし」



「そんなこと気にしてたの?」



なんでもないようにさらりと言われた。



「芙祐ちゃんキレイだったよ」



にやりと笑う慶太くん。
あたし、思わず顔を伏せちゃった。




「もうやだ色気大魔神……」



「あはは」




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