不器用な恋

二人で壁にもたれかかり

先に口を開いたのは杏里だった。

「私ね、瑠樹と同じで友達いないの。周りからはさぶりっ子っていわれてて一人なの。私もね瑠樹にあの日声かけてよかったって思う」

こんなにも可愛いのに。

どこがぶりっ子なのだろうか。

寧ろ天使ではないか?と私は思う。

「ねえ、慎君のことどうおもってるの?」

「……えと。……わかんない」

「好きって言われた時どう思った?」

「……嬉しかった。ドキドキした……」

そういうと、ニコッと笑って

「そっか!、私応援してる」

と、いう杏里。

どういうことだろう。

何を応援するのだろう。

首をかしげると

「内緒!」

と、悪戯な笑みで人差し指を立てる杏里。

とてもかわいいなとおもったのは秘密。

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