ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】

私が支えます

年が明け、隆洋さんが社長の息子で、次期社長ということが全社員に発表された。

常務取締役兼広報室長として、多忙な毎日が続いている。

宮澤部長の秘書業務をする私に、

「妬けるな…」

と言い、年明けから私は隆洋さん付きの秘書として、勤務している。

クリスマスイブの夜に、愛し合って以来、隆洋さんは隙あれば、私に触れようとする。


今も、二人きりになった執務室で、私は隆洋さんにガッチリと包まれている。


「誰も来ない。ちょっと充電させて…」



ぎゅうぅ…と、私を抱きしめた。


トントン…


慌てて離れる。

社長付きの秘書、鈴村さんがドアを開ける。


「失礼します。梶浦常務、お弁当の用意が出来ました。社長は、すでにテラス席でお待ちです」




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