好きとか絶対ありえへんっ
「…今日だけ許してあげる



その代わり次あんなことしたら殴り飛ばすから」



あたしは笑いながら軽く拓人の肩を叩いた



「いった!



お前笑いながら叩いてるけど結構痛いからな!?」



なんやかんやで、すぐに元どおりに戻ってしまうあたしたち



だから、拓人と喧嘩したこと一度もなかったっけな



なんか、拓人やったらどんなけ嫌なことされても、いつか許せてしまう気する



って!


そんなんあかんあかん


こいつはあたしにとってうざい存在



…やけど



こいつと話してる時間は結構楽しいって思うこともある



それからはいつも通りお互いをバカにしあったり、小学校の時の恥ずかしかった話とかを打ち明けあって、笑いながら歩いた



…バイバイした後、ちょっと寂しいとか思ったのは、一生あたしだけの秘密。



あたしたちはこれからもこの関係でやっていくんやと思う、多分。
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