同居ノススメ
するとその言葉に
少し不安を覚えた慎太郎は
「ダメ・・かな?」
と聞いてきた。
すると桃は慌てて
右手をぶんぶんと横に振りながら、
「いやいや、良いとかダメとか
そうじゃなくってさ!
家にいる時は、
いつでもホントに優しいから。
いままで職場での慎太郎が
全く想像できなかったんだ。
どちらも慎太郎でしょ?なら、
問題ないじゃない」
と笑って付け加えた。
その言葉に安心した慎太郎は
「よかったー。
でも俺・・
どっちかっていうと冷たい人間だよ。
いつでも誰にでも優しくできない。
家での俺は、桃がいつも
優しい気持ちをくれるから、
いつも穏やかでいられるんだと思うよ。」
と呟いた。