同居ノススメ
社会はそんなに甘くないのです


次の日、
慎太郎が店に向かうと
いつものように

長谷川が一番乗りで
出勤してきていた。

昨日のことで
さらに『カリカリ』具合が
半端ないんだろうな、
と覚悟し、長谷川に近づいていくと

こちらの様子に気がつき

「店長、
昨日はごちそうさまでした。」

と彼女から発せられた。

慎太郎は意表を突かれ

「あぁ、昨日は悪かったな。
大人げなかった。

迷惑かけたよな、
ホントごめんなさい」と
ようやく返事をすると

長谷川は

「いえ、あの後、高木さんが
なんとか立てなおしてくれましたよ。
でも、もしかしたら彼女、
辞めるかもしれませんね」

と淡々と伝えてきたので

「そうか・・」と返事をした。

『桃の予感的中』

< 139 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop