同居ノススメ

「やっぱり俺達のこと、
気づかれてなかったね、
陽ちゃん。

ご自分のことで、
精一杯だったんですね、店長。

ちなみに社内恋愛
って禁止じゃないですよね?」

と高木が確認すると

「ん、まあ、禁止じゃないな。

お客様とどうこう、ってなると
面倒だけど、そうじゃないなら
良いんじゃないか?

でも、お前、ホントにいいの?

彼女、年上だし、
上司じゃないか」と聞くと

「あっ!俺、そういうの
全く気にしないんで!

陽ちゃんがバリバリ働いて
いざとなったら、

俺が主夫になっても
いいと思ってるんで。

もちろん育児も完璧に
引き受けるつもりですよ」

と高木から
あっけらかんと応えられると

長谷川も隣りで頬を赤くしながら
俯いていた。

慎太郎は高木に向かって

「お前、
意外としっかりしてんだな・・」
と言うと

「意外って心外です!」

と、相変わらずのふわふわさを
醸し出しながら、長谷川と
ランチを食べに行ってしまった。




< 179 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop