同居ノススメ


「えっと・・それで・・・」

と桃は、言いにくそうに
慎太郎になんとかお引き取り
頂こうと促そうとすると

「桃は
ここに一人暮らしなんだよね?」
と先手を打つ慎太郎。

「そっ・・・そうですよ」

「えっと・・桃の年齢は?

見たところ・・30歳位?かな?」

「え!?初対面の・・・
これでもわたし、女なんですよ?

それでも
年齢聞いちゃうんですか?」

「うん、教えて」

「はっ・・・
はぁ・・33歳です・・・」

「そっか!ちょうどいい!
俺、35歳」

「はぁ・・
それでなにがちょうどいいんですか?」


「桃は結婚してるの?彼氏は?」

「あっ??はあ!?
こちらの質問には
答えてくれないんですね?

もお!!なに、さっきから!

重ね重ね失礼な質問ばっかりですね。

もういいっすよ、答えますよ!

結婚もしてないし、

バツもありません。

彼氏もつい最近、
いなくなりました。それが何か!?

悪いですか?」

と食って掛かり、
この面接みたいな会話・・・
なんなんだ・・・と桃は思った。
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