同居ノススメ


さすがに
インフルエンザに侵された体に
ムチを打って動いたおかげで
桃は力尽きてしまい、

ベッドに横になりながら
昨日からの慌ただしい時間を

思い返していた。

そもそもなんで
慎太郎との同居が
始まったんだっけ?


あの人、
いうことが適当すぎて
いまいち掴めない・・。

さらっと触れる仕草や
不意にかけられた言葉で
惑わされそうになる。

このザワザワ感・・
何となく分かる。

でも・・・

もう惑わされたくないんだよ、わたし。

誰にも振り回されたくない。

傷つきたくない。

自分が気が付かないようにしていれば
大丈夫。

そんなことを思いながら
眠りについてしまった。
< 59 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop