T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
にこりと穏やかに微笑みながらも、和希は一気に安堵の表情を浮かべた。それから間もなくしてレストランを後にし、美羽の家まで送っていった。

「美羽…」
「え?……////」

突然抱き締められた美羽は和希の鼓動を聞きながらそっと背中に腕を回した。

「好きだよ、美羽」
「…知ってる、私もだもん…私も和希のこと大好きだよ?」

そっと体を離すとどちらからともなく唇を重ねた。長く、温もりを分け合う程の愛しさを抱いていた。そんな2人を月明かりは見下ろしたまま、美羽は家に向かう。いつものように美羽の部屋の明かりが点くのを確認して和希は家に背を向け帰宅した。
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