Heaven~第三章~
会田さんと会った次の日、獅朗は朝から嵐達を秘密基地に読んだ。
昨日、会田さんと話したことを獅朗が嵐達へ伝えた。


「会田さんらしな」と嵐は笑い

「さすがだね」と真澄も笑い、  

「会田さんがケツ持つなら安心じゃん」と幸二も笑う。


みんなにここまで信頼されてる会田さんって……


「あのさ、会田さんってただの弁護士?」

「あ?」

「あっ、いや……何か。うちにも何人か弁護士の人は出入りしてたけど、その人達と会田さんはちょっと違うって言うか……獅朗達の方が近いって言うか……」

「そんなの当たり前じゃん。だって"Heaven"は会田さんが作ったんだから」


幸二は自慢げに会田さんのことを話してくれた。


私があの街で獅朗達と出会ったように、獅朗達も会田さんにあの街で出会っていた。
最初は獅朗と会田さんが出会い。
それから嵐が、真澄が、幸二が出会った。
"Heaven"の土台を作り会田さんは弁護士になった。


「俺らが道をそれないようにしてくれたんだよ」


幸二の言葉にある意味、道は外れたとは思うけど……とは思ったけど。


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