徒然なるままに、短歌部





これだと、他の高校という意味にもとれる。




「でも、それは端折っただけじゃないの?」




カナ先輩の意見も一理ある。というか、その可能性が高いんじゃないだろうか。




しかし、サラダ先輩は、気にせず続ける。




「じゃあ、ここはどうだい? 『学生探偵への挑戦状として』この一文。これはどう思う?」




「それは……煙草の件と言い、プリンの件と言い、あれを解いた裃が学生探偵ってことじゃないかと思って……」




「違うんだよ。俺は『学生探偵』なんかじゃない。ちゃんといるのさ。他にも『学生探偵』がね」




え? 他にも?




それって、一体……。




「今から会いに行こうか。学生探偵に」




そう言って、サラダ先輩が立ち上がった。




「ちょ、ちょっと、行くってどこにですか?」




「文芸部さ」




文芸部?








【タイムリミットまであと-17分】





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