徒然なるままに、短歌部





「短歌部は、文芸部の墓場。じゃあ、文芸部は、短歌部の何だと思う?」




「本部じゃないですか?」




あんまりにも私の言った言葉がマヌケだったのか、サラダ先輩は、苦笑いを浮かべた。




「まあ、正式名称は、文化芸術部短歌部署。これは、学校でも認知されていることだけどねえ……」




「……違うんですか?」




サラダ先輩が頷く。




「文芸部は、短歌部の化身。つまりは、生まれ変わりさ」





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