甘いだけの恋なら自分でどうにかしている

「なんか何しても可愛いですまされちゃうんですね。年下って」と年齢をどうやら気にしているのが伝わって「あ、華さんはわからないよ」とフォローした。
すると
「華さんじゃなくて」
「あ、私の言い方が悪かったのか。ごめん、ごめん」
「まあ、自分が頼りないんですよね……真唯子さん、まだ時間ありますか?」
「え?」
「少しだけ、飲みませんか?」

嬉しいお誘いだと思ったけど、さすがに明日も仕事だからそろそろ帰らねばならない。

「明日早いから、ごめんね。週末だったら良かったのにな」
「そっか。月曜日ですもんね」
頷くとまた誘いますと言ってくれた。
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