優先順位


「ほんと!目障り!」

美雨が言いたい放題、私を罵る。

「でも。それ、私が悪いの?
それは慎也の気持ちでしょ?
それが嫌なら私から奪うくらいの努力すればどうですかね?」

そっちが人数多いからって怯むとおもったら大間違い!
いつも、優といるおかげで口は達者になったし、慎也のおかげでメンタルも強くなった。

「うざ。」

美雨はそう言うと、蛇口を回してホースを私の方に向けて勢いよく水をかけた。

「ちょっと!冷た!」

案の定、私の制服はびしょ濡れ。
< 31 / 42 >

この作品をシェア

pagetop