フラワーガーデン【アリシア編】

第2節 不確かな未来

怒った言葉とは裏腹に、ベッドに座っている私を跨ぐと、ジョージは優しく唇を重ねる。


だけど……段々、キスが情熱的に……より深くなってきているような気がする……。


ジョージは私を追い込み壁に押し付けると、舌を忍ばせてくる。


「応えろよ、アリシア」

「できないわ、ジョー……んっ……」


そんなの無理だわ。

息をするのだけで精一杯で……。


ジョージは私の背中に手を回しずるずると壁伝いにベッドに体を沈め、それでもキスを止めない。


やがて、ジョージの手が私の体に巻いていたシーツを引き下ろし始める。

慌てて、シーツを戻そうとすると、ジョージのむっとしている目と合う。




ジョージってば、怒ってる。



やがて、ポツポツと窓を打つ雨音が聞こえてきた。





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