直線の距離ー偶然の再会ー
ワケを教えて
しばらく他愛のない会話をした。


小学生の頃を思い出して懐かしいねって笑ったり、最近の出来事を話してお互いを知ったり。



でも話題が繋がらなくなって沈黙になる。



なんとなく気まずい雰囲気で、聞きづらいけど、俺が1番聞きたかったこと。

それは…


あの時、何があったのか。

そして、どうして何も教えてくれなかったのか、ということ。




「亜紀、聞かせて?あの時のこと。」

「ひろ、あたしね…」

「うん。」

「謝りたかったの。なにも言わなかったこと。ちゃんと言いたかった。でももう5年も経った。」

「そうだね。」

「もう、遅い…?」

「ううん。そんなことないよ。俺は、亜紀の口から聞きたい。」

「うん。あのね…」



彼女は重い口をゆっくりと開き始めた。


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