直線の距離ー偶然の再会ー
「久しぶりだね。」



本当に久しぶりで、ちょっとだけ緊張する。
だって彼女の記憶は小学生までだから。

すっかり大人っぽくなった姿に見とれてしまう。



「久しぶり。部活帰り?」

「うん。…亜紀は、なんでここに?」

「あ、あぁ…まぁ、色々?」



亜紀は誤魔化すように言葉を濁した。



「それって

「ひろ、いつ暇?また今度会おうよ!あ、でも部活ってやっぱ忙しいよね〜!」



俺が言いかけた言葉を遮って、不自然なテンションで俺に話しかける。

ぎこちなくて目線も合わない。

ちょうど顔にかかった髪を耳に掛けた時の表情がチラリと見えた。



亜紀は無理に笑ってた。

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