女装男子の憂鬱
振り向くと、そこには・・・
「・・・ハギっ!?なんでここに・・・」
女の子のお店で、しかも一人で・・・
俺と男(イケメン)の目の前にハギが立っているのだ。
ハギと俺を交互に見て、男(イケメン)の顔が青ざめていく。
「あ・・・、彼氏さん?ごめん、俺・・・連れ出しちゃまずかったよね・・・」
今にもぶっ倒れそうなくらい青ざめていく。
ハギが俺の彼氏だと思っているのだろう。
・・・なんだろう、今すぐ誤解を解きたい気持ちになる。
「あ、いやこいつは――――」
「彼氏じゃないよ」
「・・・え」
俺より先に ハギが口を開いた
「こいつは、俺の友達。ちなみに名前は『はる』だよ。はるったら、人見知りだから、緊張してるんだよ」
えええええええええええええ!!!???
なんか ペラペラと設定作ってるんですけどぉぉぉ!!!????
しかも俺の名前・・・はるって・・・
「なんだ、よかったあ・・・。もし彼氏だったら 俺最低なことしたよなってめちゃくちゃ焦ったわ・・・。まあ、最低なことしたのには変わりないけど・・・」
「なに、どうしたの?」
「はる・・・さんの服に、ジュースこぼしちゃって・・・その、改めてはるさん、ほんとにごめん」
・・・なんかいろいろあって 俺はそんなこと忘れてごちゃごちゃしてたけど・・・
このひとは ずっと服の事を気にしてたのか・・・。
こんなにも 深くお辞儀までして。
イケメンはチャラいのが多いけど この人は態度と目を見ればわかる
優しい人だ。
同性だから 尚更わかるのかな?