女装男子の憂鬱
中でも可愛い系男子は格が違う。



俺が中学の時。
隣の席だった「真津 優樹(マツ ユウキ)」は
俗に言う 「男の娘」というやつだろうか?
とにかくめちゃくちゃ可愛い奴だった。


肌は白く、髪は真っ黒なショートヘアに
声・仕草共に女らしく 背が低くて 頭ポンポンするにはちょうど良かった。

隣の席だったという事もあり 俺と真津はよく話していた。俺のつまらないギャグに 満面の笑みで返してくれるあいつは天使だと思った。



ぶっちゃけると 俺は 真津に想いを寄せていたが 意外や意外 同性のライバルが多かった。






それでも 本気だったんだ。







後から気付いたが これが俺の初恋だった。
どうしようもなく 胸がドキドキして、いたたまれなくなって、真津の姿 声を聞くだけで幸せな気分になった。










しかし、真津は クラスの男子とくっついたという噂が流れた。

俺に向けてじゃない真津の笑顔。

胸がぐわんぐわんした。



あぁ これが失恋というやつか。
俺の初恋は中学で男の娘で 同時に失恋をした。





















それから恋はしていない。

















俺は今まで同性愛(?)を隠していたのだが
俺の過去と武勇伝を
高校に入って出来た親友「萩谷 翔馬(ハギヤ ショウマ)…あだ名=ハギ」にぶっちゃけた。

ハギは頭脳派で 時々掛ける黒淵メガネが最高に萌える。
声も俗に言う「イケボ」で 俺にとっても女にとっても 完璧な男だ。

しかし俺は 何故かハギに好意を寄せる事は無かった。
トキメキはあっても「恋」になることはかったんだ。
それはつまり! ハギは俺の正真正銘の友達(ダチ)!!!
ハギと俺は 熱い「友情」の青春を送る為に出会った運命!!!
だから俺は ハギになら俺の全てを見せよう……。そう思ったこのカミングアウト。


するとハギは


< 2 / 18 >

この作品をシェア

pagetop