時にはケダモノくんなのです
五十鈴君は天然なのかな?
頭撫でられたくらいで緊張してしまう私は本当に男の人に慣れてない。
でも五十鈴君を見て見ても全然いつも通りの表情で…
「あ……い、五十鈴君…」
私の頭を撫でる五十鈴君の手首を掴む。
きっと今私の顔は真っ赤だ。
そんな私を見て五十鈴君は何かを悟ったのかパッと手を離した。
「あっ…ごめん…!」
私達の間になんとも言えない空気が流れる。
なんだろう…?
付き合ってからの方が妙に緊張してしまうのは気のせい?
心臓もやけにうるさいし…
「…飯、食べるか!」
少し慌てたような感じで五十鈴君が大きな声を出した。
勢いよく私もその声に頷いた。