時にはケダモノくんなのです
慌てた私を見てクスクスと笑う五十鈴君。
「萩野が俺に見惚れてくれるなら悪くないかも」
そう言いながらまた五十鈴君はおにぎりをひと口食べた。
「そ…そうかなぁ…」
ある意味五十鈴君がそう言ってくれて私は助かりました…。
「ん、てかさぁ…
朝なんか考え事?みたいなのしてなかった?」
何かを思い出したかのように五十鈴君が私に聞いてきた。
きっと遼とのことを考えていた時のことだ。
五十鈴君に…
相談するのもありなのかなぁ…
「…あのね……。
遼のことなんだけど…」