猫柳の咲く季節に
「どういうこと…?」
「俺は今まで、友だちという存在を作らないで生きてきた。ちょっとしたすれ違いで、仲が壊れてしまうくらいなら、そんなものはいらないと思ってた。だけど、永瀬さんに出会ってから変わったんだ…」
柏木くんが私のとなりに座った。
シオの頭を撫でながら、話している。
「一緒にネコを飼うようになって、毎日がとても楽しくて、あの頃に戻ったようで、わくわくしてた。だから…」
撫でるのをやめたその手のひらは、ひざのうえにある私の手を優しく包み込んだ。
そして、目を見て言うんだ。