猫柳の咲く季節に
「こういうのって、青春みたいで良くない?」
拓海のほうを見て、言った。
「………別に」
反対側に視線を送りながら、そっけなく返す。
こうして話すのは、あのとき以来だから、緊張しているのかもしれない。
「ねえ、どっちが遠くまでくつを飛ばせるか、勝負しようよ!」
完全なる思いつきだったから、拓海も意味が分からないとでも言うように、顔をしかめた。
私だって、分かんないよ。
でも、いいの。
仲直りして、また前みたいに話がしたいだけだから。