猫柳の咲く季節に


「…あっ、そういえば、話があったんだよね」


私は、ふと思い出した。


自分のことでいっぱいになっていたけど、よく考えれば、柏木くんが私の担当日に来ることは、めったにないこと。


「うん、そうなんだ。実はね」


話し始めたその内容は、こうだった。

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