ヒーロー女子

君への罪悪感  雅side 




目の前の出来事に終始驚く。



彼女、風ちゃんがこの2ヶ月間ずっと忙しそうにしていたのは知っていた。


教室の前を通ってもいない日が多くていてもなんだか難しそうな顔をしていたから。




風ちゃんは手元の手帳を見ながら





「あなたは黒髪メガネ男子がタイプ。あなたにピッタリなのは3年1組にいますよ」





目の前の女の子の好きなタイプ、それしその人のタイプにピッタリな人を紹介していく。



たまに他校の人がいるけどよく探したなと思う。



目の前の子も言い当てられているのか驚いた顔をして、最後は嬉しそうに帰っていく。



1人、また1人と帰っていくその光景を俺だけじゃなくて壱成、音羽ちゃん、俺の前にまだ列を作っている奴まで呆然と見ている。




最後の1人…南が残った。


こいつは壱成を脅していた奴。


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