ヒーロー女子
『野球を見てるの』そう言えば
日向君は私の前の席に座って同じように外を見る。
「野球?だからさっき笑ってたの?」
「うん。ボールがね、違う方に飛んでったのが面白くて」
さっきの光景を思い出してまた笑う。
「そっか。風はさ…何でいつも1人でいたの?1年の時もそうだったけど」
突然そんなことを聞かれて日向君を見る。
「俺…1年の時も風と同じクラスだったんだぞ?」
『知らないと思うけど』って笑う日向君に少しの罪悪感。