海色の恋、甘い時間
思わず立ち止まって、そう言った女子の方を見た。

なんて意地悪な顔……。
うみちゃんの優しくて真っ直ぐな顔とは、大違いだ。

「だってぇ~!
青葉さんと黄原君って!
桃瀬さんと先輩が別れた、翌日から付き合い始めたんでしょぉ?」

「わぁ、ヒドッ!
それっで親友って言えるの~?」

確かに2人が付き合う前日に、わたしと先輩、お別れしたけど……。

わたしが遠慮しないで付き合いなよって、勧めたからのに……。
うみちゃんはわたしに遠慮してて、もうちょっと時間を置こうとしてくれていたのに……。
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