海色の恋、甘い時間
「じゃあ……」
「桃瀬さん、待った?」

「待ってないよ、わたしもさっき来たとこなの」

翌日の放課後、屋上で、私と立花さんは待ち合わせをしていた。

「瀬田君は着いてきてない?」

「うん、大丈夫!
瀬田がトイレに立った隙に、逃げてきた!」

逃げてきたって……。
うん、深くは聞かない方がいいのかな?
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