1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

 いつの間にか眠っていて、目が覚めたら当たり前のようにキミは目の前にいて、手も握ったままだった。

 まだ寝ているキミに2度目のキスを。

 ありがとう、傍にいてくれて。誕生日を祝ってくれて。

 そして、ささやかなプレゼントは今までどんなものよりも甘酸っぱかった。

 遠くない未来に、今度は堂々と、キミと幸せを感じられるように。

 まだすやすや眠ったままの蓬を抱きしめて、また目を閉じた。

ささやかなプレゼント END
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