1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

「お、戻ってきたか」

「こうちゃん?」

「こうちゃん言うな。それより、ココア入れて待っててやったんだぞ」

「え、ありがとうございます…?」

 こうちゃんいったい何を…?

 何か企んでいることだけは間違いないですねこの顔は…。

「おい遥人、お前よもの話し相手な」

「え!?」

「俺らは今から会議なの。でも、よも1人にしとくわけにはいかないだろ?」

「あ、あの浩介さん、今日は会議なんか…」

「さ、朔夜さん私帰ります!」

 嫌な予感的中じゃないですか!2人きりでいきなり何を話せと!?

 逃げ出そうとしたら朔夜さんに首根っこ捕まれました。あぁ…どうすれば。

「…雷斗、全員集めろ。30分後だ」

「え…ッはい!!」

 朔夜さんの睨みを受けた雷斗くんが慌てて走って行ってしまう。雷斗くんごめんなさい。

 こうちゃんに引き渡された私と遥人くんは2人仲良く1階の、以前お借りしていたお部屋に放り込まれてしまいました。

 ついでに外から筋交いでもされたのかびくともしません。そこまでしますか!?
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