1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

「…じゃあ、この学年の生徒の情報。主に性格」

「分かった。それ集めたら俺の欲しい情報くれよな!」

 返事も聞かずに早速立ち上がる。この学年だけでも200人強いる。
 でも、そんなこと構ってられなくて、名前は簡単に分かったけど、そいつの性格とかはさすがに分からなかったから、手当たり次第にネットを使ったり、話を盗み聞ぎしたりした。

 こうして何とか集めた情報を、よもぎちゃんに突き付けた。

「約束だ!嵐鬼の入り方教えて!」

「…これだけ集めれるなら、私に聞く意味あったんですか…?」

 そう言われてから、気付いて思わず絶句してたら、よもぎちゃんはくすくすと笑いだして、その笑顔に思わず見とれてしまった。

 笑った顔なんて、見たことなかったから。
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