Your Smile ~君との未来~

温かい涙



二人で泣きながら笑いあった。

二人でベッドに手を繋いでいろんな話をした。

笑ったり、泣きそうになったりいろんな話をした。

だけど、

笑顔の方が多かった。

奇跡なんて起こらないって、告げられた残酷な言葉。

だけど、

奇跡は、起こるものじゃない、

起こすものなんだよね。

約半年ぶりに、自然と近づく顔。

あと少しで唇ってところで、

「のあちゃぁぁぁあーーーん!!!」

ばんっ!

え?

二人で恐る恐るドアの方を見ると、

顔を真っ赤にして慌ててる凛ちゃんがいた。

だけど、泣きそうな顔をしていて

私は笑って、おいでとやると、泣きながら飛びついてきた。

「のあちゃんっ、のあちゃんっ。」

小さい体の凛ちゃんをぎゅっと強く抱きしめた。

凛ちゃんの体はひどく震えていて、

待っていてくれてたんだなって思うと、涙が溢れてきた。

愛希くんは、私と凛ちゃんをみて、優しく見守ってくれていた。


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