Your Smile ~君との未来~
でも、そんな幸せな日は長くは続かなかった。
その日、私と愛希くんは酷い大喧嘩をした。
今考えると、本当に小さなこと。
愛希くんが、私以外の女の子にキスをしたというデマが流れたんだ。
今考えればそんなことあるはずなかったのに。
今までにないくらいの大喧嘩をした。
私は泣いていて、愛希くんはひどく苛立っていた。
HRが終わってから1時間以上教室で言い合ってたかもしれない。
だけど、愛希くんの
『俺ら、もう終わりだな。』
の一言で私は愛希くんにビンタをしてその場から逃げ出したんだ。
校舎を出ると空には星が瞬いていて、だけどそんなのも気にせずに走り出した。
愛希くんは、追いかけてきてはくれなくて、
それが余計、終わりだと感じさせられていた。
愛希くんは、違うこの方に行くんだ、と。