男の秘密
羽奈が家に入ると、美味しそうな匂いが立ち込めていた。

『ちょっと元気になったのかしら』

「ただいま」と言いながら室内に入ると「おかえり!」という言葉とパタパタとスリッパの音がして笑顔の優が現れた。

その笑顔にホッとして、羽奈も笑顔になる。

「良い匂いね。急にお腹が空いたわ」

「直ぐ用意するわね」

そう言ってまたキッチンに消えてしまった。

「もう、大丈夫ね」

そう呟いて着替える為に寝室に向かった。

部屋着に着替えて戻ってくると、テーブルには美味しそうな料理が所狭しと並んでいた。

「こんなに沢山作ったの?」

「何だか沢山作りたくなって。黒崎さんにも食べて貰いえるかな」

作りすぎた事は自覚があるようで、恥ずかしそうにそう言った。

羽奈は快く返事をしてくれ、直ぐに黒崎と連絡を取り、黒崎を食卓に招く。

三人で取る夕食は、とても美味しかった。

< 217 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop