男の秘密
今日、忍と連絡を取って、優と話し合う時間を作らなければと考えていた。

昨日、忍と話した後直ぐに、椎名(しいな)に連絡を取って、忍をホテルから連れ出してくれるように頼んだ。

高城が何か面白い事をしているようだから、手伝わせて欲しいと言って来たが、借りを作りたくなくて返事をにごしていた。

『でも・・高城さんに手伝って貰わないと難しいかしら』

高城は芸能界にも広い人脈と影響力を持っている人物だ。

忍の携帯の番号を聞かれた時点で、今回の騒動に関係している事は分かるだろうし、忍と神田の件で頼んだ方が得策ではと考え始めた。

『今日にでも連絡を取ろうかしら』

そんな事を考えつつ、リビングに戻ると、朝食の準備を終えた優が羽奈を待っていた。

二人で楽しく朝食を食べて黒崎の車で出勤する。

ただ、会社に近づくと優が緊張してくるのが分かった。

「何か、緊張するわね」

「そうね、仕事が山のように溜まってたりして」

ふふふっと、からかう様に言われて優の緊張が解れた。

会社に着いても必要以上に緊張することなく、仕事が進められた。
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