金髪子犬がじれったい!
期待はずれの新学期
すっと息を吸う。





まだ少し冷たいままの空気のせいで、鼻の奥がつんとした。





第一志望の発表に自分の番号がなかったときはやっぱり涙があふれてきた。


春休みの間じゅう、お母さんが気晴らしに映画やランチに連れていってくれた。

中学のときの友達から何度も連絡が来たけど、いつもテキトーな理由で断ってしまった。

今でも中学の友達とは会いたくない。


仲が良かった他のみんなは同じ第一志望高校にいけたらしい。





私も行きたかったな。




< 1 / 91 >

この作品をシェア

pagetop